目次PIC回路集遠隔大型表示装置表示装置製作工程


遠隔大型表示 表示装置ケースの穴開け 詳細写真








ケースに穴を開ける前に穴の位置を決めるために少し厚手の紙でパターンを作ります。表示部の穴の位置は実際の表示部をあてがって位置を決めます。このパターンには表示部の穴以外に表示部の前面に取り付けるアクリル板の固定用ネジ穴も描きます。最初はケースの端から10mmの位置に開ける予定でしたが、ケースの底にぶつかることが分かったため、15mmの位置に変更しました。この辺は実際のケースを見ないと分かりません。





ケースに表示部用の穴を開ける前にアルミ製アングルで補強をします。今回使用したケースの場合、カバーの長手方向の端は曲げられていません。ですから、長手方向は直ぐに曲がってしまいます。補強をせずに表示部の穴を開けると曲がってしまう可能性があります。そのため、穴を開ける前にLアングルにより補強をしています。補強アングルの取り付けには表示部を取り付ける穴を利用しています。





穴開けのパターンによりケースに穴の位置を描きます。
左の写真は補強棒を既に取り付けた状態です。ケースの端にはアクリル板を固定するために穴を開けました。ケースのカバーと底板はケースの横にある4カ所で固定するだけです。カバーの長手方向には固定用のネジは取り付けられていません。今回の装置ではカバー部にほとんどの回路を取り付けるため、補強棒だけでは強度に不安があります。中央の上下の穴はカバーを底板に固定するための穴です。





補強棒を取り付けた状態を裏から見た状態です。




ケースのカバーの長手中央でカバーを固定するための金具です。3mm厚の真鍮の棒を折り曲げ、雌ネジを開けた金具を作りました。




表示部の穴を開けるとカバーの面積の約半分が穴になります。補強してあるものの強度は落ちるので穴開けは慎重に行う必要があります。




表示部をケースに取り付けた状態です。表示部の高さはケースの表面と一致するように固定ネジにダブルナットによるストッパーを付けます。









表示部を取り付けた状態を裏から見た写真です。





ケースの底板にはDSUBコネクタ用の穴と通気用の穴を開けます。今回の装置ではあまり大きな発熱はしませんが、ケースのサイド部に通気用の穴を開けました。DSUBコネクタを取り付けている中央の左右、反対側のサイドにも同様な穴を開けています。合計96個の穴を開けています。














表示部の表面には黒い紙でマスクを付けています。表示部取り付けネジなどが表面から見えないようにするためです。





種別文字を表示する部分に使用したLEDは正面から見ると非常に明るいのですが、少し横から見ると明るさが落ちてしまします。そのため、光を拡散させるために白色の紙を挟んでいます。また、各LEDの表示をはっきりさせるために黒紙のマスクにはLEDの位置に丸い穴を開けています。










表示部の表面にはLEDの光がはっきりと見えるように紫色のアクリル板を取り付けています。このアクリル板は表示をはっきりさせる以外に表示部以外の部分を見えにくくする効果があります。
左の写真ではライトを当てて撮影したので、表示部分がはっきりと見えますが、通常の光ではLEDが点灯している部分だけがはっきり見えます。



表示装置の表示部分が完成しました。